この二つの写真は同じ対象を同じ視点から捉えたものです。


二つの写真の違いは、撮影された時期が異なるということです。左は2005年に撮影されたもので、右は2023年に撮影されたものです。18年の差があります。

皆さんは、この二つの写真を見てどう感じられるでしょうか。

樹木が成長した(大きくなった)と感じられる方が多いと思います。確かに樹木が順調に生育していると言え、立派な樹木により歴史を感じることができます。その一方で、左の写真で見えていた芝生地の花壇や沈床庭園部分が見えなくなっており、景観面からは、少し残念に思う方もいるかもしれません。景観計画では、このような状態をどうコントロールするかが重要になります。そのためには、あらかじめ対象となる景観とそれを見る視点を計画的に配置する必要があります。

次の写真は、視点を少しずらして撮影したものです。


この写真では、樹木の奥の庭園部分の見える割合が増え、成長した樹木と同時に見ることができ、植物の成長に対応した視点の確保ができていると言えます。この様に、長期に渡る視点の確保まで含めた景観鑑賞の計画をしておきたいものです。

 



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