日本からインドネシア共和国アチェ州への直行便はありませんので,関西国際空港からジャカルタやシンガポールなどを経由してスルタン・イスカンダル・ムダ国際空港まで半日以上かかります.日本人が気軽にアチェ州に行く機会は少ないと思いますが,今回の教員コラムでも引き続き,数年前に訪問したインドネシア共和国アチェ州の人々の暮らしについて紹介したいと思います.

 


1.食事いろいろ
2.果物


インドネシアに滞在している期間の食事はすべて外食で,食堂,屋台,カフェ,ファミリーレストランなどいろいろな店を利用しました.料理の多くが辛いこと以外は日本人の味覚に合っていると思いました.ほとんどの市民がイスラム教徒なので豚の料理は目にすることはなく,おかずの定番と言えばチキンのフライでした.あまり野菜を食べる習慣がないようで,インドネシア人医師に聞いたところ,中高年の生活習慣病が大きな社会問題になっているとのことでした.熱帯の地域には美味しい果物がたくさんあります.これらの果汁100%ジュースはどれも絶品で,日本ではなかなか味わうことのできないものばかりでした.また,パイナップル屋台で食べたパイナップルもとても甘くて美味しかったです.ただ,インドネシア人の共同研究者は甘辛い調味料を付けてパイナップルを食べておられました.私も試してみましたが,調味料を付けないでそのまま食べてた方が明らかに美味しいと思いました.

 


3.ミーゴレン
4.ナシゴレン


数年前の為替レートですが,上記写真のミーゴレン(インドネシア風の焼きそば)と付け合せとミネラルウォーターのセットの値段は15,000インドネシア・ルピア(≓120円)しかしませんでした.このようにインドネシアの物価は非常に安いので,滞在中はいろいろな料理を食べてみましたが,結局のところ定番のナシゴレンとチキンのフライのセットが最も美味しいとの結論に達しました.

 


5.宮廷料理
6.マイムーン宮殿


アチェ州ではありませんが,同じスマトラ島の北スマトラ州の州都メダンでは宮廷料理を頂きました.食べきれないであろう量の料理がテーブル一杯に並べられ,残すのがもったいないと思ってしまう日本人としては戸惑ってしまいました.メダンでは,スルタンの住居マイムーン宮殿を訪れ,当時のスルタンが有する権威の強さを感じることができました.

 


7.バンダアチェの朝市
8.左上:ネジレフサマメ,右上:クズイモ,左下:ジャンブーアイル,右下:マンゴーを食べる少女
9.カット野菜
10.ボゴールの夜市


インドネシアにもスーパーマーケットは有りますが,野菜や果物など日々の食材は主に朝市で購入するとのことです.アチェ州バンダアチェの朝市は活気に溢れており,見ているだけでもワクワクする場所でした.また,日本と同様にカット野菜の袋詰めが売っていることに驚きました.また,西ジャワ州ボゴールでは朝市ではなく夜市に多くの人々が集まっていました.インドネシアは熱帯性気候で昼間は非常に気温が高くてヒトが活動するのには不向きなので,夜に活動することが比較的多い印象です.食品の買い方にも国や地域によって大きく違うことに驚かされました.

 


11.バンダアチェの園芸店
12.ボゴールの園芸店
13.ナガバビカクシダ
14.ココヤシの実生


バンダアチェやボゴールの園芸店にも寄ってきました.商品である植物は無造作に地面に置かれており,決してお洒落な空間ではなかったですが,大きくて色鮮やかな熱帯性の植物と意味の分らないエクステリアとが相まって,とても楽しく店内を見て回ることができました.植物を日本に持ち帰れないので購入しなかったことが残念でありません.

 

 



オープンキャンパス(対面・Web)毎月開催!キャンパスでお待ちしています!

 

PAGE TOP