2022年3月11日に兵庫県立淡路景観園芸学校修了式が当校多目的ホールで行われました。その後、研究科修了生6人が沈研究科長を囲んで、研究科で過ごした2年間を振り返って思い出を語り合いました。

 

研究科長:皆さん、修了おめでとうございます。大学院の2年間はあっという間に過ぎたという感じでしょうか。皆さんにとってどのような2年間だったのか、始めと終わりで何が変わったかなど、お話しをお聞かせください。

学生A:時間の流れが本当に早かったです。この2年間を一言で「何」って考えると、言葉には表せないです。とにかく楽しかったです。卒業したくないです。入学する前はデザインの勉強をしようと思っていたのですが、気が付いたら違った事をしていました。私は北海道の出身で、入学前に札幌の街を緑の街にしたいと思っていましたが、色々な事を学んでいるうちに、良い環境の形成は緑だけでなく、色々な視点があることに気づきました。

研究科長:そうですね。Aさんは結局、鳥に係る研究に集中しましたね。自然環境は緑だけでなく昆虫や鳥、微生物が同じ空間の中に共存していて、すべてが繋がっています。様々な視点からの分析は大事です。

学生B:私は印象深かったのが卒業研究ですが、スタート時からエンジン全開で頑張っていました。今年の夏に少し気力が切れかかりましたが、また盛り返して頑張りました。研究は面白かったです。

研究科長: Bさんはこれから公務員になりますが、今の研究も続けますか。

学生B:続けます。


学生C:2年間は楽しかったです。修論は大変でした。テーマが定まらなかったのですが、先生に手伝って頂いて夏休みくらいにやっと決まり、それからそのテーマで修論を進めました。

研究科長:テーマ選定で、色々な悩みがあったのは良いことだと思います。人生も悩みが多いですが、悩みがあったことで、よく考えるようになります。それも自己成長につながりますので、悩みながら頑張っていけば良いと思います。

学生D:この研究科に入り自分のやりたいことが見つかりました。入る前は自然保護等を考えていましたが、今はまちづくりの一手段として、自然保護を踏まえて地域資源を生かすことに携わりたいと考えています。

研究科長: Dさんは自分がやりたいことの糸口を見つけましたね。卒業研究は地域の話題にもなり、新聞記事に掲載されました。

学生E:2年が経つのは早かったです。修論は別として、その他の勉強が良かっです。人生の貴重な体験もここで出来ました。私は内モンゴルの出身で、日本語学校以外の日本人とは、ここで初めて日本語を喋りました。自分はこの学校で大いに成長したと思います。また、このキャンパスは僕にとって、とても過ごしやすい環境でした。ここでの2年間のおかげで、自分の故郷の良さにも気づきました。

研究科長:Eさんは、帰国したら何をしますか?内モンゴルの牧場が良いのではないでしょうか。

学生E:実家の牧場で羊と牛を飼っています。大草原には、面白いことがたくさんありますので、皆さん是非とも遊びに来てください。

研究科長:内モンゴルには良い風景が広がり、羊の丸焼きもすごく美味しいですね。コロナが終息したら、7月末くらいにでも皆で旅行に行ったら良いでしょう。牧場の魅力の再発見ができるかも知れません。

学生F:私にとっては、研究科の皆に出会えたことが一番良かったです。

研究科長:そうですね。ここでの出会いの環境は他の大学はありません。ここでは一生の友達ができます。

学生A:沈先生の、バスで行く見学授業が良かったです。

研究科長:現地に行って、作品を色々見て肌で感じることが大事です。それは分野の特徴ともいえるでしょう。

 ところで皆さんはこの研究科の特徴はなんだと感じていますか?留学生の存在による多様性なども特徴だと思います。私の研究室は1階ですが、2階からの笑い声もよく聞こえてきます。

皆:笑~

学生A:特徴ではないですが、1年次は課題が多く大変でした。そして、研究に充てる時間がもっとあれば良いと感じました。

研究科長:研究科での地域と繋がった研究は、学生が修了すると繋がりがなくなっていくケースが多いですが、皆さんはどうですか。

学生A:私は北海道に帰ったら、もう淡路島にこないと当初考えたこともありましたが、今は月1回ほど来ようと考えており、地域との協働も続ける予定です。

学生D:私もたまに淡路に来ようと考えています。卒業研究であげた成果を、これからは小学校での教育や、地元の人と一緒にイベントを通じて広めていければと思っています。

学生F:私は、卒業研究を通して培ったネットワークを維持していこうと考えています。

学生B:今の研究は少しずつですが今後も続けていきます。

学生C:私は大学では林業、主に黒松を研究し環境教育に興味を持ちこの研究科に来ました。淡路島に林業はありませんが、既に、「材木の活用」の活動をしている人のポータルサイトを作っており、半年程かけてデザインも作りたいと思っています。

研究科長:そうですか、持続性のある活動が続けられることを聞いて安心しました。また学生のみなさんが2年間を有意義に過ごし、それらがそれぞれの成長につながっているようでとてもうれしいです。皆さん、どうかお元気でそれぞれの地でご活躍してください。


出席者:沈悦研究科長、 岡本佳奈、木崎詩恵、小松良介、立田彩菜、朝魯門、難波梨奈(学生6名)

 

 

 

 

PAGE TOP