新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年3月17日に予定されていた兵庫県立淡路景観園芸学校修了式と、3月24日に神戸国際会館にて予定されていた兵庫県立大学学位記授与式は中止になりましたが、少人数の2組にわかれて屋外で座談会が実施されました。

ALPHA研究科10期生座談会~緑環境景観マネジメント研究科長と語る会~(1)

学位記、景観園芸士認定証授与式を控えた3月13日に、カフェテリア「風の詩」テラスにて研究科10期生のふたりが山本研究科長と研究科で過ごした2年間を振り返りました。


 

研究科長:研究科での2年間はどうでしたか。

学生A:ここに来て犬の散歩をしていて木というものが分かるようになりました。今まで植物のことは分からず、単純に木としか考えていなかったのですが色々な植物が分かるようになり、散歩の時の面白さを発見しました。

学生B:淡路島が好きになりました。東京で住んだことしかなくここに来るのは一つの決断で、来てから1か月不安でした。今は海、山が魅力的に感じ淡路島を去るのが寂しいです。

研究科長:学校からは海が見られて景色がいいですね。初めての一人暮らしがいい経験になったようでなによりです。

学生B:勉強は勿論ですが、それ以外にも多くの自信を得ました。ここに来るまで車の運転をしたこともなかったが自分でできるようになりました。淡路島に来て東京で暮らしていたら分からなかったことがたくさんあり、それを知っていくのが面白かったです。

研究科長:何かきっかけを掴むと次が見えてきます。そのことが分かるということは大きいことです。

学生A:兵庫県で2年間生活していたが淡路島は知りませんでした。淡路島に来たら色んな人に助けられ、また多くの人と出会えて良かったです。


研究科長:以前に、大阪で話しをしたことを覚えていますか。

学生A:あの時は歴史の街並みが好きでしたが、今は都市部でも自然の景観から成り立っていることが分かりました。ここで学んだことで新しいものを造っていけたらと思っております。

研究科長:目に見えているものだけではなくその背景も知っていただけたら。

学生A:都市部には歴史、公園、緑の要素が存在していることです。

研究科長:1年生の時からデザインが得意でしたが、ここで学んで加わったことはなんでしょう。

学生B:ナイアガラ園芸学校に行き、自分で施工した経験です。こういったことはやったことがありませんでしたが、施工方法や花は咲く時期を計算して計画して作っているのが分かりました。難しいことが多いですが、これからも勉強していこうと思っています。

研究科長:建築の領域からこの研究科で生き物のことを学びましたが、就職活動で役立ちましたか。

学生B:淡路に来て、建築以外のことも学んだ行動力が評価されました。まだ男性が多い建築業界ですが、私も活躍できるように頑張りたいです。

研究科長:自分自身が男性だけの視点でなく、女性の視点を取り込んで行って欲しいです。

学生A:インターンシップは自分の行きたいところに行き、またそこに就職できました。行ったところに先輩がおりフォローがあり良かったです。

研究科長:先輩との繋がりが良かったのですね。今後は後輩に繋げていただければ。

学生A:もし、後輩が来たら積極的に行います。


研究科長:当研究科の特徴とは何でしょう。

学生A:このキャンパスは何もないところにある。勿論学ぶことは1番ですが、どう生活していいか考え、また助けがある。周りの人と関わったり、1人で生活したり、生徒それぞれに生活の送り方も異なり、学習面以外でも重要なことを学べるのも特徴だと思います。

学生B:自然に包まれているところです。今までこのような緑だらけの所に住んだことはなく、来たときは植物を覚えるのが大変でした。

研究科長:東京ではどうでしたか。

学生B:公園等に行く機会も少なく歩いていても景色があまり変わらない感じがしていました。本当にここに来て淡路島が好きになりました。

学生A:僕も淡路島が好きになりました。

研究科長:そのような思い出と研究科で修得したことを糧にこれから活躍してください。



 

ALPHA研究科10期生座談会~緑環境景観マネジメント研究科長と語る会~(2)

学位記、景観園芸士認定証授与式がアットホームな雰囲気のなかで行われた3月17日、晴天に恵まれた春の日差しのもと、研究科修了生の代表4人が山本研究科長を囲んで研究科で過ごした2年間を振り返りました。




研究科長:修了おめでとうございます。学位記、景観園芸士の認定証を受け取った感じはどうですか。

学生C:何かもらったといった感じがしません。

学生D:学位記などをいただいて嬉しいです。

学生E:もらった時は2年間のことが走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。

研究科長:ここでの2年間はどうでしたか。

学生C:授業は楽しく、授業を含めて遊びまわった感じがします。



学生D:ここに入学するまでは不安がありましたが、ここに来て特に不便も感じず、ここでの生活が嬉しかったです。

学生E:自分はもともと都会育ちで、ここで自然の豊かさを実感しました。春にうぐいすが鳴き、8月には蜩が鳴き季節を実感できて良かったです。

研究科長:この学校だからできた事なのでしょうねえ。

学生E:キャンパスの近くに手付かずの自然があるということは大きいです。

学生D:ベトナムでも寮のある学校はありますが、ここは全寮制で寮の生活が楽しかったです。

学生C:自由にできる自然がある。自然と触れ合えて遊んでいられる。

研究科長:自然だけではなく担当教員は虫好きでそれも学べたのでは。ここに入った時と、修了した時とで何か変わったことはありますか。

学生C:ここに入る前は年齢が一回り以上離れるとその人に対し怖いといった感覚がありました。しかし、ここに入ると一回り以上離れた学生がいて、その学生たちと接して同じ人間なんだなあと感じられようになりました。

研究科長:他大学では同年代の学生が多いですが、ここでは色んな年代の学生がおり、そういった学生同士の関わりや色んな人と関わることから自然と自信を感じられるようになったのでしょうね。

学生D:ここにきて日本語能力がつきました。また、日本のマナー、ルールも分かるようになりました。


研究科長:就職活動はどうでしたか。ここでのことが役立ちましたか。

学生D:就職情報をいただいたり、先生方から就職の紹介をしていただいたりしましたが面接が自分ではあまりうまくいかなかったように思います。

学生E:ここに来て外国に行って国際交流を行ったり、東北支援に行かせてもらったりと色々なことを経験でき知ることができました。自分の足で色々なところに行き多くのものを実際に得ました。これからの糧となる材料を覚えられ、レシピを増やすことができました。

研究科長:これからの活躍(応用)のためには基礎作りが大事です。これからもここで学んだ基礎を活用してください。





研究科長:最後となりましが、この学校の特徴は何だと思いますか。

学生E:ここでの研究は自分のやりたい事をやらせてくれて形にしてくれる。支援体制が手厚い。

学生D:分区園がいい。

学生C:気軽に話せる先生が多い。前の学校では4名くらいの先生としか余り気軽に話していなかったが、ここではゼミ、それ以外の先生からも気軽に話せ情報をいただきました。

研究科長:教員が学生それぞれの顔が見える人数なので、丁寧に接することができる。そういった環境をこれからも保ち続けていきたいと思っています。

学生F:ここにくるまで、これだけ色々のことができるとは思っていませんでした。ここで学べることは本当に多かったです。幅広い授業が行われ、今まで自分になかったものが身につきました。花、移植等いろいろと得るものが多い2年間でした。学校の特徴としては実践的にでき実際にやれること。広いフィールドがあり先生方が一緒に考え応援していただき楽しい学生生活でした。

研究科長:学生の皆さん自身が積極的で教員も話しやすかった。そういったこともここの特徴かもしれません。
これから社会人として活躍される中で、また会う機会もあると思いますが、そういった時は気軽に声をかけていただいたらと思います。本日はありがとうございました。




参加者:上野、グエンタンガン、高橋、中澤、光谷、吉田(学生6名)

 

 

 

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