2025年10月に新たに着任された三田清華講師のプロフィールはこちらをご覧ください。

 

教員コラムをご覧の皆様、はじめまして。2025年10月に着任いたしました三田です。恩師からいただいた本を読む中で「いかに生きるか」という一文に目がとまりました。このテーマを軸に、自己紹介を兼ねてコラムを書かせていただきます。

その著書の内容を一部かいつませていただくと、人類の長い歴史の中で「いかに生きるか」という問いが発せられたのはそう古いことではないそうです。中世の中頃までは父親の職業を継ぐのがふつうの人生とされていたようです。十二世紀頃になって都市が成立し、そこで新たな職業選択の可能性が開かれてから、「いかに生きるべきか」という問いが実質的な意味合いをもつようになったとのこと。

いかに生きるかというのは「今の選択」の積み重ねでできているのではないでしょうか。例えば、寒い時期にコンビニの会計レジ横にある肉まんを買うか、買わないのか。今日友人と連絡をするのか、しないのか。外に散歩に出かけるか、出かけないか。その選択の先に、喜びや悲しみといった感情が生じるのでしょう。少し先の未来に自分や周囲の人の幸せに繋がる選択ができるように心がけたいと思います。

選択をする際には、ある程度自分がどんなことが好きで、どんなことが嫌いなのか、得意なことは何か、何に興味・関心があるのかを知っていることが基準になっている気がします。私は大学生時代、生物研究会という部活動に所属し、そこで農園芸、バイオサイエンス、海洋など分野を問わず自然に興味をもった同期や先輩たちと交流を重ねました。また、大学院生時代はバングラディッシュと台湾から学びに来られた学生2人と研究室生活を過ごし、互いの国の教育や文化、伝統、生活について話をし、「世界からみた日本」を知る機会となりました。社会にでてからも人々との関わり合いの中で、自分が当たり前にしていたことが実は得意なことだと気づいたり、考え方の癖、不得意なことを発見することに繋がりました。

私の場合は植物の生存戦略に魅力を感じ、人の健康と認知科学・脳機能に関心があり、老後に楽しみながら認知・筋力トレーニングができるコミュニティ作りが大切だろうという考えを持っていました。気づけば約10年、園芸療法の研究に没頭して生きています。まだまだ道半ばですが。巡り会う人々との関わり合いの中で、学生のみなさんには特に良い意味で比較し、自分を知る良い時間にして欲しいと思います。

このキャンパスでは、3つの専門領域があります。①環境管理・保全(保全管理領域)、②緑環境の施策・マネジメント(施策マネジメント領域)、③社会生活における植物の活用法・ランドスケープデザイン(活用デザイン領域)。学生は全ての領域の講義を受けることができ、自然好きにはたまらない広大なフィールドもあります。動植物や昆虫などの生存戦略を知って、人間社会を見つめるということも面白いと思います。
入学された際には、あなたの発見にこのキャンパスを活用してください。


 

 

【引用参考文献】
阿部謹也. 2006.「教養」とは何か. 講談社. P52


 

オープンキャンパスでお待ちしています!

 

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