Sooo Good Nagataと淡路景観園芸学校との公園の創造的活用の取組み

神戸市長田区は、工業のまちとしての歴史を背景にしながらも、震災復興を契機に市民主体のまちづくりを積み重ねてきた地域である。近年、高齢化や空き地・空き家の増加といった都市的な課題を抱えつつも、近年は新たな地域活動が起きている。その中心にあるのが、「Sooo Good Nagata」である。私たちの研究室では、この団体が開催した勉強会とイベントに参加し連携して、公園の創造的な活用方法を研究している。

「Sooo Good Nagata」は、長田区の魅力を再発見し、内外に発信するとともに、人と人とをつなぐプラットフォームとして機能している団体である。その特徴は、行政主導でも単なる市民活動でもない中間的で柔軟な立ち位置にある。地域住民・若者・クリエイター・研究者・行政関係者など、多様な主体がゆるやかに結びつくことで、新しいまちの可能性を引き出されている。


図1 まちづくり勉強会に当校の田崎先生・大学院生が参加


注目すべきは、今年4月11日に2度目として開催された、土を媒介とした「土まつり」である。都市において土は、舗装や建築によって覆い隠されているものである。

しかし、「Sooo Good Nagata」は、この土をあえて表に引き出し、人々が触れて関わる対象として、コミュニティガーデンなどの土づくりを通じて、土に触れる機会を日常の中に取り戻すことの効果を試みている。


図2 当校の大学院生も参加した「土まつり」


多様な主体と連携して行われた「土まつり」は、土をテーマにした参加型の実践の場でもある。会場では、ただ土に触れながら、人と人との交流・子どもたちの遊び・ワークショップが展開されることで、生きた公園の風景へと変わった。

土をはこぶ、こねるといった単純な行為であるが、自発的に会話や交流が生み出すきっかけなっていた。そこには、年齢や職業、立場を超えた関係があり、公園のなかで新たなつながりが形成されていた。「土まつり」をきっかけに地域活動に関わりはじめる人が現れ、その後のガーデン活動やまちづくりへと関係が広がっていく。

長田区のまちで芽吹いた公園の創造的活用の1つである「土」の力は、「Sooo Good Nagata」というプラットフォームを通じて、を確実に広がっている。その動きは決して派手ではないが、着実に人々の関係性と長田区の風景を変えはじめている。


 

塚田伸也教授のプロフィールはこちらをご覧ください。
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